ご自宅用にご購入いただいた切花を長く観賞していただく為のポイントをご紹介いたします。
当店では、ご自宅用のお花であっても、移動中に乾燥しないよう根元に保水処理を施してお渡ししております。
ただし、こちらは短時間用の簡易保水となります。お持ち帰り後は、できるだけお早めに花瓶へ活けていただきますようお願いいたします。
その際は、無料でお付けしている「切花栄養剤」をぜひご使用ください。お花がより長持ちいたします。
お客様とお話しする中で、「花瓶にたっぷり水を張っている」というお声をよく耳にします。水が多い方が元気に水を吸い上げる(水揚げが良い)印象がありますが、実はそこまでの量は必要ありません。
店頭に並ぶお花は、プロの手で十分に水揚げを終えております。そのため、ご自宅での水位は花びんの1/3~1/4程度で十分美しさを保てます。
(※水が少なめで良いもう一つの理由は、後述の「③水替えと切り戻し」の項で詳しく解説いたします。)
なお、お持ち帰りに時間がかかり、お花が少し元気をなくしている(水落ちしている)場合は、茎の先端を水中で斜めに切る「水切り」を行い、深めの水に半日ほど浸けて元気を回復させてあげてください。
*例外として、よくお水を吸い上げるお花や枝物(アジサイやヒペリカム他など)は多めが良い時もあります。
*花が大きく花びんが倒れそうな場合はお水は多めが良い時もあります。
写真左:花びんギリギリまで水は入れないでください。
写真右:花びんの1/3~1/4くらいの水位でOK!
切り花を長持ちさせるためには、可能であれば毎日の水替えが効果的です。日々の管理が難しい場合は、ぜひ付属の「切花栄養剤」をご利用ください。栄養剤には、お花に必要な糖分とバクテリアの繁殖を抑える成分が含まれているため、水替えの頻度を減らすことができます。ただし、気温が高い時期は水温が高くなり茎が傷みやすいため、こまめな水替えをお願いいたします。
お水が温まるとバクテリアが繁殖し、茎の水分を吸い上げる管を詰まらせてしまうため、お花がしおれる(水落ちする)原因になります。
前項(②)で「お水を少なめ(浅水)」におすすめした理由は、このバクテリア対策にあります。水に浸かっている部分や切り口は、時間の経過とともに傷んでしまいます。水替えの際に、水に浸かっていた部分より少し上のきれいな位置で茎を切り直す(切り戻す)ことで、再びしっかりと水を吸い上げられるようになります。お水が少なければ、傷む範囲も狭く抑えられます。
毎日の水替え時に切り戻していただくのが理想です。少し手間に感じられるかもしれませんが、ひと手間で観賞期間が格段に延びますので、ぜひお試しください。
写真左:入荷して4日目。 切り口は傷んで茶色くなっています。
写真右:切り口がキレイな所まで切り戻しました。
水替えの際は、お水を替えるだけでなく花瓶のお手入れも大切です。花瓶の内側にはバクテリアが残りやすいため、水替えのたびに食器用洗剤などで綺麗に洗い、しっかり乾燥させてからご使用ください。
また、日々の「切り戻し」によってお花の丈はだんだん短くなっていきます。お花の長さに合わせて、常にバランスの良い丈の花瓶に移し替えていただくのがおすすめです。大小さまざまなサイズの花瓶をいくつかお持ちいただくと、お花の成長や長さに合わせて長く綺麗に飾ることができるため非常に便利です。
お花を長持ちさせるためには、飾る場所の「室温」がとても重要です。生花店の専用冷蔵庫は約10℃に設定されており、切り花が長持ちする最適な温度は10℃〜20℃前後
とされています(※寒さに弱い品種など、一部例外もございます)。なお、凍結するような過度な寒さは枯れる原因となりますのでご注意ください。
近年は春や秋が短く、30℃を超える真夏日のような気候が長く続くようになってきました。暑い時期の対策としては、エアコンで室温を下げることが最も効果的です。
しかし、お留守番時の24時間連続運転は電気代が気になる方も多いかと思います。その場合は、次のような一工夫で室温の上昇を抑えることができます。
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外出時は、日差しが当たらない涼しい場所へお花を移動させる
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カーテンを閉めて遮光し、室内の温度上昇を防ぐ
いかにお花の周囲の温度を低く保つかが、長持ちさせる最大のポイントです。ぜひお試しください。
切り花は、鉢物(観葉植物や鉢植え)とは異なり根を持たないため、ご購入後にそれ以上大きく成長することはありません。そのため、日光に当てて育てる必要はありません。
むしろ、お花に直射日光を当ててしまうと、開花が急激に進んでしまったり、日差しの熱によって花びらや葉が傷んだりする原因になります。飾る場所を選ぶ際は、直射日光の当たる窓辺などは避けてください。
また、周囲の環境として以下の2点にもご注意ください。
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エアコンの風:エアコンの風が直接お花に当たると、急激に乾燥して傷んでしまいます。風が当たらない位置への配置をお願いいたします。
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暖房器具(ストーブなど):ストーブなどの熱源の近くもお花が傷むため厳禁です。必ず熱が伝わらない離れた場所に飾ってください。
現代は造花やドライフラワーなど、手入れのいらない選択肢も増えています。その中で、あえて水替えや切り戻しといった「手間」をかけ、生花を飾るのには特別な意義があります。
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五感を刺激する「本物の癒やし」とリラックス効果
生花が持つみずみずしい質感、自然な香り、季節の移ろいを感じる色彩は、人の五感に優しく働きかけます。室内に生花があるだけで、ストレスを軽減し、空間全体の雰囲気を豊かにする効果が科学的にも認められています。
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日常に「余白」と「心のゆとり」を生み出す時間
「毎朝、水を替える」「茎を切り戻す」というわずか数分の習慣は、忙しい日々の生活に心地よいテンポと「心のゆとり」をもたらします。生きているお花と向き合う時間が、自分自身の心を整える特別なひとときとなります。
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「今この瞬間」を愛おしむ豊かな感性
生花は永遠ではありません。ゆっくりと蕾が開き、咲き誇り、やがて命を終える。その「限られた時間だからこその美しさ」を愛おしむ文化は、私たちの暮らしを精神的にとても豊かにしてくれます。