夏の生花の取り扱いについて

7月になりましたが梅雨も明けてすでに30℃越えの日が続いています。

暑い時期でもなるべく長く観賞していただく為のポイントをご紹介!

 

①室温を下げる

一番効果があるのが室温を下げることです。

低ければ低いほど効果はあります。

当店では18℃設定で店内を冷やしています。

ご家庭では難しいと思いますので、無理にならない程度の温度設定にしてください。

 

エアコンの風が直接当たるとお花は傷みますので、風が当たらない場所に飾りましょう。

直射日光が当たると熱で花が傷みます。西日が入るような窓際には飾らないほうが良いです。

 

日差しが入るお部屋だと、窓を閉めきってる場合は外より暑くなる可能性があります。

普段人がいないときは、お花を日差しが入らない暗い場所に移動しましょう!

 

 

 

②活ける水の量は少な目で。

お客様によっては花びんギリギリまで水を入れられてるとお聞きします。

夏は水に浸かってる茎が傷みやすく、バクテリアが発生しやすく、水揚げが悪くなる原因になります。

水替えの時に切り戻す部分を少なくするためにも、水を少なめにして飾ってください。

 

*特に茎の中が空洞になっているガーベラなどは水を多く吸い上げ・含む分、傷みやすいです。

 

写真左:花びんギリギリまで水を入れていますと、浸かってる部分まで茎が傷むので、切り戻すときに短くなります。

写真右:1/3~1/4程度の水位です。 切り戻す部分が小さくてすみます。

③水替え

可能なら毎日水替えをしましょう!

毎日が無理な場合は「切花栄養剤」を利用しましょう。

切花栄養剤には、切花に必要な糖分やバクテリアの発生を抑える成分も配合されていますので、毎日替える必要はありません。

ただ花瓶の水が汚くなったら早めに替えましょう!

 

 

④花びんの洗浄

花びん内にバクテリアが残っていますので、

水替えのたびに洗剤で洗い、乾かしてから使いましょう!

花びんは何種類か持っていますと便利ですよ。

 

 

⑤切り戻し

水替えのたびに切り戻しをしましょう!

お花の茎は水の浸かってる部分まで傷んできやすいです。

切り口が傷んで汚くなっていますと水揚げも悪くなります。

切り口がキレイな部分まで切り戻すと水揚げも良くなります。

 

写真はトルコキキョウです。

写真左:水につけて3日経つと茎の切り口が傷んで汚くなります。

写真右:切り口が白くキレイなところまで切り戻した状態です。

 

 

⑥その他

お花は種類により日持ちは変わります。

色々な種類を一緒に活けてますと早めに枯れてくるお花もありますので、枯れたら早めに取り除いてください。

 

暑い時期に本数を多めに活けますと蒸れて痛みやすいので、少なめにして飾りましょう!