ご購入いただいた切花の管理

ご自宅用にご購入いただいた生花・切花を長く観賞していただく為のポイントをご紹介いたします。

お客様に販売するまでの、当店での水揚げ・管理方法

お花は花市場で基本仕入れています。(花市場以外の仕入れルートもございます)

 

市場から持って帰ったら、すぐに水揚げをします。

 

当店では水揚促進剤を使っています。

*入荷時に元気が無い場合は水切りして深水に浸けて水を十分に吸わせます。

 

店舗で花を浸ける水には、お店で使うプロ用鮮度保持剤とお客様にもご利用いただいてる切花栄養剤を使用しています。

お花の種類によって使い分けています。

 

枝物や葉物は水道水を使用してます。

 

*最近では前処理剤を使用してる生産者さんも増えています。

 暑い時期は輸送中や市場での保管中も温度管理されています。

 

このように昔に比べてより長く観賞していただける様に研究がなされて、使用されています。

 


①購入後はなるべく早くお水に浸けてください

当店ではご自宅用でも水切れしないように根元に水を含ませてお渡ししています。

 

ただ短時間の移動用の為、ご購入後は早めにお花は活けてください。

 

その際はサービスでお付けしてます切花栄養剤をご利用ください。

 

 

②花瓶の水量

お客様によっては花びんギリギリまでお水をいれてると聞くことがこざいます。

水がいっぱいの方が水揚げが良い感じがしますが、そこまでの量は必要ありません。

お花屋さんで水揚げして上がってますので、花びんの1/3~1/4くらいの水位で大丈夫です。

 

持って帰るまでに時間がかかり水落してる場合は水切りして深水に浸けて水を与えてください。

 

他に水が少なめの方が良い理由としては③水替えと切り戻しの項で。

 

 

写真左:花びんギリギリまで水は入れないでください。

写真右:花びんの1/3~1/4くらいの水位でOK!

③水替えと切り戻し

水替えは可能なら毎日すると効果的です。

毎日は難しい場合は切花栄養剤を使用してください。

切花に必要な糖分とバクテリアの繁殖を抑える成分が入っているため、水替えの頻度が減ります。

それでも暑い時期は水が汚くなりやすいので、こまめに水を替えましょう。

 

バクテリアは水温が高いと繁殖しやすいです。

バクテリアが繁殖すると水を吸い上げる管を塞ぎ水揚げが悪くなり水落してしまいます。

②で水を少なめをおススメするのは、水替えの時に切り戻しをする範囲は小さくするためです。

水に浸かってる部分や切り口はだんだん傷んできて汚くなってきますので、

水に浸かってるより上の方まで切り戻すと切り口がキレイになり、水揚げも良くなります。

 

毎日水替え切り戻しをする場合は1㎝ほど切り戻してください。

 

毎日するのは大変ですが、すると観賞期間が延びますのでおススメです。

 

 

写真左:入荷して4日目。 切り口は傷んで茶色くなっています。

写真右:切り口がキレイな所まで切り戻しました。

④花びんの洗浄

花びんにバクテリアが残る為、水替えのたびに花びんを洗剤で洗浄して乾燥させてください。

 

また切り戻すのでお花の長さも短くなります。

丈に合った花びんを使うことをお勧めします。

花びんも大小サイズを持っていますと便利です。

 

 

②温度による管理方法の違い

お花は飾る場所の温度が低い方が長持ちします。

 

お花屋さんにあるお花用の冷蔵庫は約10℃くらいです。

なので長持ちに適してる温度は10~20℃くらいだと長持ちします。

*寒さに弱いお花もありますので全てではありません。

 

もちろん凍るくらい寒いとお花も枯れますので注意が必要です。

 

最近では気候の良い春と秋が短く、30℃を超す夏日が続くことが増えてきています。

 

暑い日が続く場合はエアコンを入れて室温を下げるのが効果的なのですが、

誰もいない時に24時間入れっぱなしはもったい無いかと思います。

 

出かける時に日差しが入らない場所にお花を移動する。

もしくは部屋のカーテンを閉めて、日が入らないようにすると多少変わってきます。

 

ポイントはいかに室温を下げるかです。

 

 

③飾る場所

切花は鉢物と違い根が無いのでそれ以上に成長することはありません。

なので直射日光に当てる必要はありませんし、当てると開花が早まったり日差しの熱で花が傷むので、

直射日光が当たる場所は避けましょう。

 

エアコンの風が直接当たる場所も影響を受けますので、直接当たらないように気をつけてください。

 

ストーブ等も熱で花が痛むので傍に飾るのはNGです。